「あ、パパ!」
カロンが帰って来た。
「お帰りなさい」
「ん、ただいま」
いつもの会話をしてからカロンが小鳥に口づける。
周りの視線は気になるが、カロンの身体に隠れるようにして小鳥はキスを受け入れた。
カロンの胸元でキラリと光るピンク色の薔薇が視界に入る。
小鳥の首にも、あの日もらった赤薔薇のペンダントが。
「パパ、ママ、いいなぁ。あたし、しずにいとチューしたい。ダメ?しずにい」
「もう少し大人になったらね」
そんな会話が耳に入り、カロンは目線だけ静理に向けた。
「静理、優姫に手ぇ出したらぶっ殺す」
「おやおや、怖いお父さんだ」
「優姫は俺のお姫様。静理にとられるのは寂しい」
そう言って優姫と静理を引き離し居間へ。
(優姫はお姫様か…)
ちょっとうらやましく思っていると、カロンが近寄ってきた。
そして小鳥にコソッと耳打ちする。
「あんたは俺だけの最愛だ。誰にも奪わせないから、今のうちに一生俺に愛される覚悟でもしとけよ」
「っ…!はいっ」
小鳥は幸せそうに笑った。
【カロン編 END】
2015/10/8



