EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】


あんたもそう思うだろ、という眼差しで見つめられ、小鳥はカロンに合わせて小さく頷いた。

「だろ?だから……俺と結婚してくれるよな?」

「え……あ…」

さっきからドキドキしっぱなしで上手い言葉がすぐ出て来ない。

小鳥が真っ赤になって俯き、あわあわしていると、カロンが顔を覗き込んできた。

「おーい。聞いてるかー?プロポーズしてるんだけど。返事は?」

「あ……はいっ」

「ん?あんた、顔真っ赤だな。ドキドキしてる?」

答えるより先にカロンが小鳥の頭を抱き寄せ、自分の心臓にピタリとくっつけた。


(あ…!カロンさんの心臓の音……速い)


「俺も…ドキドキしてる」

チラリとカロンを見上げる。

すると彼もほんのり頬を赤らめていた。

「こんなこと女に言ったの初めてだからな。なーんかマジでらしくねぇ」

照れ顔のカロンが可愛くて、思わずクスリと笑みがこぼれる。

「カロンさん…」

「ん?」

「私もカロンさんが好きです。大好き。だから…ずっと一緒にいてくれますか…?」

恥じることなく穏やかな気持ちで伝えることができた。

カロンから視線をそらさずに返事を待つ。


「ああ。いいぜ。ずっと一緒にいてやる」


嬉しげな笑みと共にキスが降ってきた。

それを受け入れながら幸せな気分に浸る。