「さて、と…。お仕置きの時間だぜ?足出せよ」
部屋に着いてすぐ、カロンは小鳥をソファーに放ると片足を掴んだ。
「カロンさん!?何して…!やっ!」
「おい、暴れるな。痛くはしねーから」
ジャラリと鎖の音がする。
いつの間にかカロンの手には足枷が握られていた。
――カシャン
左足に枷がつけられ、鎖で繋がれる。
「あ……なんで…こんな…」
「言ったよな?俺の許可なく廊下へ出たら、鎖に繋ぐって」
昨日の会話を思い出して小鳥の顔が蒼白になった。
(冗談じゃなかったんだ…。カロンさんは、本気で…!)
「なんで部屋から出た?つかどうやった?」
「……電話で……ルカくんに、頼んだんです…」
「へー。電話ねぇ。で?なんでルカに俺を呼ぶよう言わなかったわけ?しかも一緒に仲良くメシ食ってるとか、なんの嫌がらせ?」
足枷の鎖を手で弄びながらカロンは冷ややかな表情で続ける。
「あんたがメシに困るだろうから休み時間には家に戻ろうとしてたってのに…。優しい優しいご主人様のことを待つこともできないくらい躾がなってないペットとか、最悪だな」



