「あ…ペンダント…?」
金色のチェーン。
ペンダントヘッドには薔薇の形をした赤い宝石がついていた。
「ん。似合うな」
再び向かい合わせになるとカロンは満足げに笑った。
「今度からは首輪じゃなくて、それつけてろよ?」
「え…」
「あれはペット用だ。あんたはペットじゃないだろ?」
聞いた瞬間、小鳥の弾けるような笑顔。
「ありがとうございます!大切にしますね」
「ちなみに俺とペアな」
ニヤリと笑んでから、カロンは同じ薔薇のペンダントを見せた。
「あれ…?カロンさんのはピンクなんですね」
カロンの持つペンダントの薔薇はピンク色の宝石だった。
「このピンクはあんたのイメージカラーだ」
「なら、私がピンクでカロンさんが赤をつけた方が…」
「それでもいいけど……こう、独占欲的な…あれだ」
意味がわからず小鳥が首を傾げると、カロンはちょっぴり照れた様子で目線をそらした。
「赤は俺のイメージカラー。それをあんたが首につけてると、俺のもんだって感じがする」



