輸血が無事に終わり、オーレリアンは空になった血液ボトルをゴミ箱に捨てた。
「あいつら、遅い。どこでもたついてるんだか。僕もう帰るけど」
「待って下さい、オーレリアンさん!もう少しだけでもっ」
「お前と違って僕は暇じゃないんだよ」
小鳥を退かし、鞄を持って病室から出て行こうとするオーレリアン。
そんな彼に蜜莉は不安げな声で話し掛ける。
「なるべくなら、カロン達が戻ってくるまでいて欲しいな…。この状況で紫音が目覚めたら、君にしか止められないだろうから」
潤んだ瞳で縋るように見つめられ、オーレリアンは溜息を吐き出した。
「……ったく。後少しだけなら待ってやる」
「ありがとう…」
蜜莉が痛みに耐えつつニッコリ微笑んだ時だった。
ガラガラと扉が開き、カロンと野薔薇、それから背の低い黒髪の女の子が入ってきた。



