それから二人は一緒に食事をしながらカロンのことについて話し合った。
「黙って部屋にカギかけてくとか、マジ最低野郎だなあいつ」
「ルカくん、どうやってカギを…?」
「ああ、あのドアは外側に回すカギついてるんだよ。おかげでピッキングの手間が省けて助かった」
血液を注いだコップを持ったまま、ルカは目の前で食事をしている小鳥を見つめた。
「…それより、さ。小鳥、本当にカロンなんかで大丈夫なのか?」
「え…?」
「あいつ、監禁好きだし、束縛激しいし……このままずっと一緒にいたら、小鳥の自由が奪われちゃうよ?」
それでもいいのか――。
心配げなルカの瞳が、そう問い掛けてくる。
「自由が奪われるのは…嫌ですけど…」
そもそも、なぜカロンはあんなに監禁したがるのだろうか。
ふと思った疑問を口に出そうとした瞬間だった。
「小動物…!小鳥っ!!」
バンッと大きな音を立ててキッチンの扉が開いたかと思うと、息せき切ったカロンが駆け込んできた。



