そして、ルカを待つこと約十分。
バタバタと慌ただしい足音が聞こえたかと思うと部屋の扉が開かれた。
「小鳥っ!」
「ルカくん…!」
勢いよく開いた扉から息切れしたルカが飛び込んでくる。
「ハァ…ハァ……ごめんな。カロンの馬鹿が、こんな…」
「いえ、そんな…。わざわざ来てくれて、ありがとうございます。授業中だったのにすみません」
「もう休み時間に入るとこだったから、気にしないで」
ルカはニッコリ笑うと、壁掛け時計をチラリと見てあることを思いついた。
「そうだ!小鳥、これから食事でしょ?一緒しない?俺はブラッディーボトル持ってくるからさ」
吸血ではなく、飲用の血液ボトルを持ってくる。
彼の提案に小鳥は笑顔で頷いた。
「いいですよ。キッチンに行きましょう」



