EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】


ニッコリ笑った蜜莉を見て小鳥は安心した。

カロンはというと、友人の顔をジッと見つめてから徐に頭を撫でてやる。

「うわっ!?カロン!?」

「よしよし」

撫で回して満足すると彼は立ち上がった。

「格ゲー飽きた。なんか違うので蜜莉にリベンジする」

そう言ってゲームソフトの棚を物色し始める。

「今度は小鳥もできる簡単なのにしない?」

「んー…そうだなぁー…っ!!蜜莉!」

「ん?どうしたの?」

目を輝かせたカロンが、あるソフトを取り出した。

「これ、やりたい」

「え……」

パッケージを見て顔を引きつらせる蜜莉。

「カロン、これさ……わかってる?」

「わかってる」

「ギャルゲーだよ?」

「だな」

そのゲームのタイトルは『監禁☆飼育~僕の彼女はカワイイペット(2)』だ。

見てしまった小鳥は顔を青くするやら赤くするやら、反応に困った。

「スゲー気になるのが2ってとこ。続きもんだろ?1どこだ」