「ふふ、ふふふ…。カロン様の写真…!至福ですわ」

焼肉をモグモグ食べているカロンの写メをうっとりと見つめながら店の外へ出る野薔薇。

食べ終わった一行は会計を済ませ「血肉パラダイス」を後にした。

「悪りぃな。おごってもらって」

「小鳥もいたし、今日は特別だよ。今度はカロンがおごってね」

無駄に可愛いアイドルスマイルでウインクをする蜜莉。

そんな彼の服を紫音がクイクイ引っ張った。

「ねえ、もうボク疲れた。帰ろ?」

「そうだね。そろそろ帰ろうか。カロン、小鳥。僕達はもう家に帰るんだけど、良かったら遊びに来ない?」

「そうですわ!いらっしゃって下さいませ!」

野薔薇と蜜莉が笑顔で誘う横では紫音だけが不機嫌な表情だ。

「小動物、どうする?行きたいか?蜜莉んち」

「はい!行ってみたいです」

小鳥が元気よく頷いた瞬間、カロンは即決した。

「んじゃ行くわ」