相変わらずの可愛い笑顔で言ってから蜜莉はこんな提案をした。
「そんなことより、一緒しない?ここ座りなよ」
「お、いいのか?んじゃ遠慮なく」
こうして家族水入らずの席にお邪魔することとなった二人。
野薔薇の隣に小鳥とカロンが座り、四角いテーブルを挟んで蜜莉、紫音と向かい合う。
テーブルの真ん中には焼肉用の金網があり、肉と野菜が綺麗に並べられていた。
「この肉の量…ハンパねーけど蜜莉一人で食うのか?」
「ボク達も食べるよ。蜜莉とおんなじものを食べたいじゃない?」
紫音が兄にも負けない甘々スマイルを見せる。
蜜莉に関係ある話になると、どうやら機嫌がよくなるらしい。
「焼けたら小鳥も食べていいからね。遠慮してると食べ負けるから気をつけて」
「う、うん。ありがとう。ミッつん」
「カロン様は何を注文なさいますの?」
血液メニューをカロンに手渡しながら野薔薇が尋ねる。
「んー…じゃあ“逢い引きの肌”」
「キミ、よくあんな苦いの飲めるね。ボクは嫌い」
そう言って「愛の極み」と書かれたボトルからグラスに血を注ぐ紫音。
「へー。大人の味がわからないなんて、ガキだなあんた」
「むかっ……蜜莉、こいつシメていい?」
「ダメに決まってるでしょ」
兄に反対されて膨れっ面。
紫音はイライラを解消させるべく、持っていたアライグマのぬいぐるみを乱暴に引っ張った。
(もしかして、あのアライグマにも爆弾が…?)
ちょっぴりビクビクしながら美味しい焼肉を堪能した小鳥だった。



