EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】



 ごちゃごちゃした街の片隅。

人間も大歓迎な料理店「血肉パラダイス」を見つけた二人。

店内は焼肉屋のような雰囲気で、人間用の席からは肉の焼けるジューという音がする。

「お好きな席へどうぞ」

店員が示した奥のスペースへ行き、空いてるテーブルに着こうとした時だった。

「あ、カロン!小鳥!」

「ん…?蜜莉?」

声の方を振り向くと、テーブル席で焼肉を囲んでいる枢戯(くるるぎ)三姉弟の姿が。

「カロン様!?こんなド庶民が来るようなお店にいらっしゃるなんて…!」

蜜莉の姉、野薔薇が驚きでガタリと立ち上がる。

「クラヴィエ家のデッカイ奴……と人間。ふーん。キミ達デキてるの?」

蜜莉大好きっ子な末弟の紫音(しのん)が兄の隣からカロン達を無表情で見つめた。

「デキまくってるぜ?うらやましいだろ」

小鳥を後ろから抱きしめてベーッと舌を出すカロン。

「つかあんたら、軍学校は?」

「一般の学校と同じで、休暇に入りましたの。ですから実家に帰省中ですわ」

「今日は久々に三人で遊んでたんだよ。カラオケ行ってきた」

「蜜莉さ、オフの日にも歌うとか…疲れねぇ?」

「歌うのは好きだからね。苦にはならないよ」