EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】


「待ちやがれ!!」

ゲームセンター前の通りを走る男達。

彼らは一人の女性を追いかけていた。

「どうしたんでしょうか…?」

その光景を眺めて首を傾げる小鳥。

カロンは目を細めて小鳥の肩を抱き寄せた。

「おい……離れるなよ」

「え…?」

いつもより低い声が気になってカロンを見上げた時だった。

先程の男達の大声が聞こえた。

「捕まえたぞ!ったく、人間のくせに手間かけさせやがって!」

「いやああ!!殺さないで!」

「殺しはしねーさ。テメーの血はマズイが顔はそこそこだ。ペット用に売り出してやるよ。ほら!こっち来い!」

「やだ!やぁああ!助けて!誰かぁ!!」

女性は人間で、どうやら闇人の男達に捕まったようだ。

「カロンさん…助けてあげないと…!あのままじゃ…」

「関わるな。無視しとけ」

「え…」

「あれがここの“普通”だ。見慣れといた方がいい」

「そんなっ…!」


驚愕する小鳥をカロンが優しく宥めようとした瞬間、事態が急変した。