「えっと…パーで」
「お、また勝った」
「次は……グー」
「おお、やるな小動物」
「チョキ…!」
「あ、相子がきたぞ」
「パーです!」
「うお、マジか。また勝ちやがった」
こんな感じで勝ち進み、気づけばすでに十回戦目。
最後にチョキを選んだ小鳥は見事、勝利を収めた。
『連続十回勝利!おっめでとう!』
機械からガコンと音がして、ぐでねこぬいぐるみが景品受け取り口に落ちてくる。
「……なにあんた。実はジャンケンの神とか?」
「そ、そんなわけないじゃないですか!たまたまですよ!」
小鳥はぐでねこを取り出すとカロンに差し出した。
「はい、カロンさん」
「は?」
「あげます。もともと、カロンさんのお金ですし」
目を輝かせて受け取るかと思いきや、照れまじりに視線を泳がせるカロン。
「……あんたが持ってろ。そんであの部屋に飾っとけ。初デートの思い出にな」
(初デートの、思い出…か)
嬉しくなってぐでねこをギュッと抱きしめる。
小鳥は小さく頷いた。
「んじゃ出るか。そいつも手に入ったし、もうここに用はねぇ」
「次はどこへ行きますか?」
「腹が減ってきたから、あんたと一緒にメシ食えるとこ探す」
会話をしつつゲームセンターから出る。
と、その時。



