「後は、単に可愛いもんが好きだからっ……くそ。負けた」
再び百円を投入しゲームスタート。
一回負けたくらいで諦めるつもりはないらしい。
それから一時間、カロンはジャンケンゲームに挑戦したが、結果は散々だった。
「……勝てない。なんでだ」
「さっきのは惜しかったですよね」
一度だけ連続で九勝したカロンだったが、後一勝というところで敗北。
「ふう。ま、仕方ねーか。ジャンケンなんて運だしな。少し気分転換するか」
んー、と伸びをしてカロンが小鳥に向き直る。
「悪りぃな付き合わせて。見てるだけなんて、つまんなかっただろ?」
「いえ、面白かったですよ。あの…でも…」
「ん?」
「私も…一回だけ遊んでいいですか?カロンさんのを見てたらなんだか、やりたくなっちゃって…」
「ああ、いいぜ。ほら」
チャリンと百円の通る音がした。
カロンがお金を入れたためゲームが開始される。
ジャンケンの掛け声が響いたので小鳥は慌ててボタンを押した。
「あっ」
「お、勝ったな」
グーを選んで機械に勝利した小鳥。
続けて二回戦目に突入する。



