「猫さん狙いですね?」
「そ。この前、仕事帰りに寄ったら出会った。絶対うちに連れ帰る」
キラリと目を光らせてカロンは早速お金を投入。
ジャンケンゲームが動き出す。
地上にあるジャンケンゲームはメダルで遊ぶのが一般的だが、ここのは一回百円だ。
一度勝ったらそのままジャンケンを続けることができ、連続で十回勝てば景品が貰える仕組みになっている。
「ジャ~ンケ~ン…」と機械音声が響く中、真剣にボタンを選ぶカロン。
(本当にぬいぐるみ好きだよね。……なんでかな?)
ふと疑問に思い、暇なので聞いてみることに。
「あの、カロンさんはどうして…そんなにぬいぐるみが好きなんですか?」
「んー?あー……たぶん、こいつらが俺の…初めての友達だったから、かな」
チョキを選んで一勝したカロンは、二回戦目に突入しながら話してくれた。
「昔は生きた友達いなかったんだよな、俺。お袋からもらったぬいぐるみだけが話し相手でさ。だからその名残じゃね?まあ、友達ッつってもストレス発散したくて殴りまくってた時もあったけど。あのサルとか特に」
小鳥は自分の部屋にある汚れが目立つサルのぬいぐるみを思い出した。



