さて、一際派手なネオンが眩しい店の前までやって来た二人。
「到着」
「ここって…」
「ゲーセン。入るぞ」
わざわざ治安のよろしくない街に来てまでカロンが訪れたかった場所は、どうやらこのゲームセンターらしい。
店内は地上によくあるゲームセンターと似ており、入ってすぐのスペースはほとんどクレーンゲームが占めていた。
「カロンさん、何のゲームをやるんですか?」
「あれ」
カロンは隅っこにポツンと置いてある機械を指差した。
「あれは…」
「ジャンケンゲーム」
話ながらゲーム機に近寄る。
幸い、それで遊んでいる客はいなかった。
「ジャンケン…?あれですか?勝ったらメダルが出て来る…」
「メダル?なにそれ。勝ったら貰えるのはあれだ」
機械の横にある大きな看板。
そこには「景品:連続十回勝利、ぐでねこ」とあり、その隣には「ぐでねこ」らしきぐでっている猫のぬいぐるみの写真が載っていた。
(そっか…カロンさん。あの猫ぬいぐるみが欲しいんだね)
納得してからカロンを見上げる。



