ショックを受けている自分に気づき、小鳥は膝の上で拳をキュッと握り締めた。
(私、どうしてこんなに嫌な気分なの…?カロンさんが彼女いること隠してたから?…ううん。カロンさんからしたら、きっと隠し事なんかじゃなくて……)
そこで小鳥は一つの事実に気づいた。
――私を、恋愛対象として……女として見ていないだけなんだ
俺のペット。
カロンはよく自分のことをそう呼ぶじゃないか。
「そう…だ。私は…ペット。カロンさんにとっては…ペットなんだ…」
――ペットに恋なんてしない
気づいてしまったら酷く悲しくて、知らず涙が溢れる。
(ああ…そっか…。わたし……カロンさんのこと、すきなんだ…)
好きだから、恋愛対象外として見られることが悲しい。
(ペットじゃなくて…女の子として、見てもらいたいんだ……)
愛玩動物に対する愛情などいらない。
――「私」を見て、愛してほしい
「泣かないで。君はペットなんかじゃない。フィアンセなんだよ?もっと自信を持って」
寄り添う白魔が小鳥の髪に甘く口づける。
「でも、カロンなんかが相手じゃ、いつまでたっても可愛いペットとご主人様の関係かもしれないね。ねえ、やっぱり僕にしない?僕なら君を恋人に……いや、僕の花嫁にしてあげる」



