ビックリしすぎて完全に脳内は目覚めモードだ。


(確か私、昨日は一人で寝たよね!?)


いつの間に侵入してきたのだろうか。

必要以上に密着していたカロンの身体から離れて柩の隅に縮こまる。

大きな柩だから二人で横になっても十分余裕があるのが救いだ。


(あ…もしかして、フタを閉めたのはカロンさん…?)


とその時、カロンがゆっくり目を開けた。

「んー…?ああ、はよう…小動物」

「お、おはようございます…って、なんでカロンさんがここに!?」

「ここ、俺の部屋だもん」

寝ぼけ眼でふにゃりと笑うカロンが子供っぽい。

思わず笑みをこぼしながら小鳥は困った顔をした。

「今は私の部屋でもあるんですが…」

「あんたに貸してても俺の部屋は俺の部屋。俺が自分の部屋のどこで寝ようと、勝手だろ?」