EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】


「しんごうき……?何それ」

「え……?信号機は、信号機ですよ?ほら、あれです」

教えながら、小鳥は地下世界の道路を思い出す。


(あれ……?そう言えば、地下では信号機って……)


見たことがない、かもしれない。

「そっか!そうだった!地上には信号機ってのがいっぱいあるんだよな?雑誌の地上特集で読んだことあったのにすっかり忘れてた!」

「地下には、信号機って……」

「ないよ。徒歩と電車が基本だし、そもそも車って使用者少ないから運転手が気を遣う側でさ。割とゆっくり走ってて、あんなの無くても交通事故とかほとんど起きないんだよな。もし事故っても闇人は簡単に死なないから、そういう安全面に関して結構ユルイ感じだし」

話を聞きながら小鳥は納得した。

それならさっきのルカに悪気はなかったのだろう。

小鳥は青に変わった信号機を見ながら優しく説明する。

「今、青になりました。青になったら渡って良いんですよ」

「青?あの色、緑っぽくない?」

「で、でも、青なんですっ」

「ふーん。青がゴーサイン、だね。さっきは赤だったよな?後なんだっけ?もう一つあったような……」

「黄色です。それは、もうすぐ赤になりますよっていう合図です」

「なるほど。で、赤は止まれ、と」

「はい」

説明しながら青信号を渡りきる。