「この辺はあんまり人いないね」
住宅街を歩きつつ、周囲をキョロキョロ見回すルカ。
「日曜日ですし、きっと皆さん家の中でゆっくりしてるんですよ」
「そっか。じゃあ駅前とか行けば混んでる?」
「はい。ここよりは絶対、人が多いです」
「じゃあ駅前行こう。道わかる?」
「わかりますよ。こっちです」
話しながら歩いていると、横断歩道にぶつかった。
駅の方へ行くには渡る必要がある。
信号機が赤だったので小鳥は道路の手前で立ち止まったのだが。
「ル、ルカくん!?赤ですよ!?」
信号を無視してスタスタとルカが歩いていく。
「え?」
ルカは道路の真ん中で立ち止まり、小鳥の方を振り返った。
と、その時。
プップー!!
高らかにクラクションが鳴り響き、自動車がルカの方へと走ってきた。
「危ないルカくんっ!!!!」
「おわっ!?」
小鳥の叫びと同時にルカが歩道へ駆け戻る。
ルカが動いた後、数秒差で自動車が走り去っていった。
「あっぶねぇ……ビックリしたぁ!」
「っ……それはこっちのセリフです!ルカくん、ちゃんと信号機見て下さい!」
寿命が縮む思いをした小鳥がプンプン怒るのは当然だ。
しかしルカは不思議そうにコテンと首を傾げた。



