「でも、そっか……ルカは小鳥のこと好きなのか」
「あの……俺、好きとは一言も言ってないけど……」
「え?じゃあ嫌いなの?」
「好きです」
素晴らしい即答に蜜莉はまた笑う。
ルカは照れ隠しに卵焼きを頬張った。
モグモグと食べてから心を落ち着かせて、ちょっとした悩み事を打ち明ける。
「……ミッつんは、さ……好きな子に告白するなら、どんなタイミングがいいと思う?」
「タイミング?シチュエーションじゃなくて?」
「うん。好きな相手のことは常に好きな訳でさ、ある日突然その想いのままに気持ちを告白してもいいものなのか……その……きっかけ?とか、ないとダメなのかな?」
感情のまま小鳥にキスをする割には、なかなか「好き」の言葉が伝えられないルカ。
このままでは小鳥との関係がいつまでも平行線な気がして、つい尋ねてしまった。
(ミッつんなら、馬鹿にしないで話聞いてくれるだろうし……)
予想通り、蜜莉は茶化すことなく真面目に考えてこう言った。