それから二人で蜂蜜トーストを食べた後、ルカが登校する時間になったのでお弁当を渡すことになった。
小学生の頃に使っていた小鳥の給食用のナプキンでお弁当箱とおにぎりを包む。
そして小鳥は、水色の星柄ナプキンに収まったそれをルカに差し出した。
「これ、お弁当です。お口に合わなかったらすみません……」
「うわぁ……どうしよう、めっちゃ嬉しいっ。ありがとう!」
貰えるとわかってはいたが実際受け取って嬉しさが跳ね上がる。
ルカの目には自分の手の中のお弁当がキラキラと輝いて見えた。
「ホントに、俺が食べて良いんだよな?」
「はい。ルカくんのために作ったんです」
「俺のため……!」
チョロいルカは小鳥のその言葉だけで胸がキュンとなった。
恋の熱に浮かされて、心と体が溶けそうだ。
「ルカくん、時間大丈夫ですか?」
ぽやんとしていたルカはハッと我に返った。
「あっ!そ、そうだよな!行ってくる!」
「いってらっしゃい」
小さく手を振り、笑顔で見送ってくれる小鳥。
ルカは堪らず、小鳥の頬にチュッと軽いキスをした。
「っ……!?ル、ルカくん……!?」
すぐに離れてしまったが、小鳥が動揺するには十分で。
「い、行ってきます!」
ルカはやらかした恥ずかしさを隠すため急いで出て行った。
(ふ、不意打ちは、ズルいです……!)
頬を赤らめてキスされたところに手をやり、唇をキュッと結ぶ。
小鳥はしばらく、ニヤけ顔になる自分と戦うはめになった。



