「え!?ルカくんが、人間に!?」
部屋にいた小鳥は、ルカから事のあらましを聞かされ驚いた。
「牙が抜けちゃうなんて……その薬、本当に大丈夫なんですか……?」
「たぶん平気。もう父さん自分で何度か試してるらしくて、問題なかったって」
「闇人を、人間に変えるんですよね……?ジェラルドさんは共存主義者だから、そんな研究を……?」
「いやべつに、父さんそんな小難しいこと一言も話してなかったけど。たぶん趣味じゃない?」
趣味でそんなものを作ってしまうのか。
凄いと素直に感心する小鳥に、ルカは恐る恐る本題を切り出した。
「その……だから、さ。闇人に戻るまで小鳥に俺の食事もお願いしたいんだけど……ダメかな?」
これを聞いて小鳥はハッとする。
(これは、ルカくんのために何かできるチャンスでは……!)
「良いですよ!私で良ければ、頑張ってルカくんの分も作りますね」
「っ……!ありがとう!小鳥!」
嫌な顔一つせず笑顔で了承してくれた小鳥に、ルカは顔を輝かせて喜んだ。
これで食いっぱぐれる心配はないし、小鳥の手料理も味わえる。
ご機嫌な様子のルカは、食事の支度をする小鳥にくっついてルンルンとキッチンへ移動した。



