「人間……。俺が、人間……。な、なら!地上に行っても大丈夫ってこと!?日の光を浴びても、ヤバイことにならない!?」
「ならないよ。私も自分で試して何度か昼間、地上に行ったことがあるんだが、全く問題なかったね」
この話を聞いてルカの瞳がキランと光る。
「ならせっかくだし、俺今から地上に行ってくる!」
「こらこら、待ちなさい」
元気に出て行こうとするルカの後ろ襟をジェラルドはガシッと掴んだ。
「今から行って、一体何時に帰って来るつもりかな?昼まで遊ぶような不良息子はお父さん許しません」
現在の時刻は朝の五時。
地上に行ってちょっと遊んでいたら、すぐ闇人の眠る時間になってしまう。
「え〜、せっかくのチャンスが……」
「ふむ。本当に地上へ遊びに行きたいなら、もっと計画的に行動しなさい。明日、学校がある今日のような日はダメだよ。ズル休みも認めないからね」
「うぅ……」
残念がるルカにジェラルドはクスリと笑った。
「そんなにショックかい?ルカは本当に地上が好きだね」
「だって、こことは違って面白いじゃん。地下にはないもの、いっぱいあるし」
「確かにね。地上は面白い。そこで暮らす人間達も、興味深い」
ジェラルドがうんうんと同意する。



