「うん。俺はルカ・クラヴィエだから」
さらっと言われた事実にレオが目を丸くする。
「クラヴィエ……って、あのクラヴィエですか!?ルカが……!?」
「なにその反応。俺がクラヴィエだと不満?」
「いえ……不満というわけじゃ……ちょっとビックリしただけです。……ジェラルド・クラヴィエは美人ですよね。レンリ兄さんも認めていました。ルカも……カッコいいです」
そこまで言うと何を思ったのか、レオは空色の瞳に小鳥を映した。
「貴女は……」
ジッと見つめられ、何を言われるのだろうかと身構えた小鳥だったが。
「……なんでもありません」
フイとそっぽを向いてしまうレオ。
彼はすぐルカに向き直った。
「俺はこれから作業をするんですけど、ルカ達は……?もう帰るところ……とかですか?」
「いや、今来たところだから、まだいるよ。けど小鳥がいるから早めに帰る」
「わかりました。じゃあ、いつも通り俺はここで」
レオは鉄くずアートが並ぶテーブルの隣にある作業台へ、丸椅子を引きずっていく。



