軍学校の生徒といえども、小鳥に対して氷河のように高圧的な態度をとることもなくレオは会話を続ける。
「この際ですから、改めて自己紹介しておきます。俺は蒼神レオです。軍学校の頭脳派クラス、情報処理部隊に所属しています。ハッキング、爆発物の解体処理が得意です」
小鳥とルカはレオの苗字を聞いて同時に驚いた。
「蒼神って、この前見た映画の……」
「もしかして、お前の兄貴ってホラー映画に出てたイケメン俳優!?」
「レンリ兄さんのこと、ですか……?蒼神レンリは俺の兄です。軍学校にももう一人、兄がいます」
「マジかぁ……よく見れば似てるような気がする」
レオの顔をルカがしげしげと眺める。
するとレオは、自分のコンプレックスを隠したくてフードをギュッと握った。
「……似てないです。俺はレンリ兄さんと違って……ブサイクなので」
「いやブサイクはないっしょ。レオは普通にイケメンじゃん」
「ブサイクなんです。大丈夫です。わかってます。そう言われてきたので……。父さんも母さんも、レンリ兄さんもレイチ兄さんも美人なのに、俺だけ……普通で」



