「ちょーっと待ったぁ!!白魔は!俺と来いよ!」
「どうして?必要ないでしょ?ルカさえいれば、どうにかなるだろうしさ」
「一緒に来て状況説明しろっての!どんなふうに使ってたのか詳しく知りたいし」
半分は本音だが、残りの半分は「小鳥と白魔を二人きりにさせてたまるか!」という嫉妬心である。
ルカはギッと長男を睨んだ。
「ハァ……面倒だね。行きたくない。僕はプリマドンナとここにいるよ」
「白魔〜っ!」
小鳥へ近づき、白魔がまとわりつくように彼女の腰に腕を回す。
小鳥はドキリとした。
なんだかこのまま白魔に絡め取られてしまいそうだ。
蜘蛛の巣に引っ掛った蝶の如く。
(どうしよう……私のせいで、白魔さんが動いてくれないなんて……ルカくんに迷惑かけちゃう)
どうにか白魔を引き剥がしてルカに渡したい。
小鳥は恐る恐る口を開いた。
「白魔さん、ルカくんが困るので、行ってあげて下さい」
「フフッ、君にお願いされたら言う通りにしてあげたくなっちゃうね」



