「……何かあったのか?」
「エレベーターが壊れた」
「ああ……成る程」
それで通じたのか、フェオドールが静かに納得した時だった。
「ふぅ……終わったぁ〜」
ルカが疲れたような顔をして廊下に出てきた。
なぜか、静理の部屋から。
「ルカ!!」
「あ、ルカくん!」
「ん?なに?」
オーレリアンと小鳥に呼ばれ、ルカが三人の方へ駆けて来る。
「ルカ、お前なんで静理の部屋なんかにいたの?もっとわかりやすい所にいろよ、見つかるわけないじゃん」
「静理のパソコンの調子が悪いから、みてくれって頼まれてさ」
「こっちはもっと最悪。エレベーターが動かない」
「げっ!なんか前にもあったような……」
「さっさとどうにかして。こっちは出掛ける予定を狂わされて苛ついてるんだから」
「なんか言い方すっごいムカつくんだけど」
睨み合うルカとオーレリアン。
その横で小鳥がハラハラ見守っていると、二人の兄が進み出た。
「ルカ……頼む。エレベーターが動かないのは、全員困るから」
「……うん、わかってるよ」



