(なんで!?まさか俺の柩の中、臭いとか!?)
事実ならばショックは大きい。
ソファーに座ってからも、気になって仕方ない小鳥のことを何度もチラチラ見てしまう。
「……カロン」
「ああ、わかってる。任せろ」
フェオドールの呼び掛けにカロンは迷わず頷いた。
恐らくフェオドールも自分と同じ気持ちだ、と察する。
カロンはルカの首根っこを掴んでソファーから引き剥がすと、苦もなくルカを担ぎ上げ、柩の中にポイと放り込んだ。
「うわ!?なにすんだ、カロン!」
「ほーい、次は小動物な」
「え?きゃあ!?」
カロンに抱き上げられ、ルカの隣に押し込まれる。
そして柩の蓋は閉められた。
中にルカと小鳥を閉じ込めて。
「おい!カロン!ふざけんなよ!開けろ!」
「ヤーダ」
苛立ってルカがドンドンと蓋の内側をを叩く。
(マジふざけんな!小鳥と近すぎて俺の心臓がもたねーんだよ気づけバカ!!)
この状況で眠るなんて、ルカにはハードルが高い。
ホラー映画のことを頭から追い出すのにもってこいのシチュエーションではあるが。



