「小鳥、何か買いますか?売り切らないと帰れないので、どうか是非買ってください、お願いします。俺、もうこれ以上、俺のブサイクな顔をお客様に曝すのは限界で……」
涙目になっているレオに気づき、小鳥は慌てた。
「か、買います!オススメとかありますか?」
「オススメは氷河がこだわって作った蒸しパンです」
「飲み物なら紅茶かコーヒーがあるぞ。闇人にはブラッディーボトルでの提供のみ行っている。ここで買ったものは、向こうの席に座って食べるといい」
休憩所スペースの椅子やテーブルを指して氷河が説明する。
「じゃあ、蒸しパン一つと、紅茶をください」
「俺はブラッディーボトルもらうよ」
「ありがとうございます」
二人の注文にレオが礼を述べ、会計に。
その間、氷河がブラッディーボトルを開け、紙コップに注いでいく。
「レイチ、紅茶を頼む」
もう一人、ここにいるはずの名を氷河が呼ぶも、返事はない。
「レイチ?」
反応無しに嫌な予感がし、氷河が振り返ると、屋台の隅っこで体育座りをしながらスースー寝ているチームメイトを発見した。
「寝てるのか!起きろ貴様!」
「ん……」
氷河に怒鳴られ、ピクリと反応する黒髪の青年。
「そいつも同じチームなの?」
ルカが尋ねると、レオがすかさず頷いた。
「はい。俺の兄さんです。レイチ兄さん、起きてください」



