「なら秘密基地でのこと言ってやろうか?お前、俺のことロープでぐるぐる巻きにしたよな」
「や、やめて下さい!ルカですね、わかりました!」
基本的に任務以外での外出は禁止とされている軍学校。
秘密基地に行っていることを大声で喋られるのはマズイ。
特に聞かれたくない相手がすぐ近くにいるので、レオは焦った。
「どうした、レオ。騒がしいな」
校則違反には厳しいエリート、魔冬氷河が奥からやって来た。
言わずもがな、彼こそが聞かれたくない相手である。
「な、なんでもないです、氷河」
「そうか?むっ、櫻井小鳥に……誰だ貴様」
小鳥の隣にいるルカを見上げ、氷河は訝しげな眼差しを向けた。
「なんかもう説明面倒なんだけど……」
ボソリと呟くルカ。
代わりにレオが答える。
「氷河、彼はルカ・クラヴィエです」
「ルカ・クラヴィエだと?奴がこんなにデカイわけが……」
「俺だから。本人だから。“大人になれーる”とかいうアホっぽい液体飲んでこうなっただけだから」
「ふむ。よくわからないが、客だというなら歓迎しよう」
店の前にいる以上、ルカ達はお客様だ。
喧嘩を売るより商品を売った方が良いに決まっている。



