「変じゃないらしいから、行こう、小鳥」
「え、そのまま行くの?」
「うん。時間が経てば自然に戻るらしいけど、待ってる時間勿体ないし」
そのまま小鳥はルカに引っ張られて居間を出る。
後ろからヴォルフの「いってらっしゃ~い」が聞こえた。
(なんか、緊張しちゃう……!)
普段とは違う、同い年ではない大人の男のルカ。
小鳥を引っ張る彼の手は当然ながら、いつもより大きくてガッシリしている。
それを意識するだけでも心臓がうるさいのに、エレベーターの中で二人きりになるとルカが耳元に唇を寄せてきたので、更にドキドキが増した。
「小鳥、いつも可愛いけど、今日はもっと可愛いね。その服似合ってる。初めて見るけど、誰かに買ってもらったの?白魔とか、カロンとか……」
「ううん!自分で持ってたやつだよ。あんまり着てなかっただけ」
「そっか……良かった。俺の知らないところで服とかプレゼントされてるのかと思った」
安堵の吐息をこぼしながら、ルカは小鳥の頭にキスを落とす。
「もしこれから贈られても、受け取っちゃダメだからね」
想像したのか、少し拗ねたように注意するルカがなんだか可愛くて、小鳥は微笑みながら素直に頷いた。



