ルカは小鳥から邪魔なペギーをそっと取り上げると、手に挨拶のキスをするかのように、彼女の指先に口付けた。
躊躇いなく唇を落とされ、真っ赤になって固まる小鳥。
不意打ちに上手く対応できず、小鳥はドキドキしながら強引に話題を変えた。
「あ、あのね、ルカくん。明日、創世祭だって聞いて……や、約束してたよね?一緒に行くって。何時くらいに出るのかな?」
小鳥の声を聞きながら名残惜しげに唇を離す。
そしてルカは少しの間、沈黙した。
離せと言わんばかりにペギーがルカを足でベシベシ叩いているが、気にも留めずに押し黙ったまま無反応。
(やっぱり、忘れられてた……?訊くべきじゃなかったのかな……?)
不安になった小鳥が俯いた時だった。
「……俺と、出掛けてくれるの?小鳥、無理してない?」
無理とは、どういうことなのか。
ルカの言葉に驚き、小鳥がパッと顔を上げる。
「え?無理って……?」
「小鳥、俺のこと……怖いでしょ?小鳥の血を舐めて、理性吹っ飛ばして、ヴォルフをボコった俺のことが……泣くほど怖かったでしょ?」



