さて、ヴォルフから解放された後のこと。
そろそろ学校からルカが帰宅する時間だろうと考え、自室と廊下を行ったり来たりしていた小鳥。
用もないのにキッチンへ行って、また自分の部屋へ戻ろうと廊下に出る。
すると、運良く帰ってきたルカに出くわした。
「ルカくん!おかえりなさい」
「あ、小鳥……ただいま」
小鳥の登場に目を丸くしてから、視線を斜め下に落とす。
気まずげな様子のルカに、小鳥も少し怯んでしまった。
(ど、どうしよう……私とはやっぱり、話したくない、のかな……?)
会話をする勇気がしゅるしゅると萎んでいく。
ルカは廊下に立ち止まったまま、そんな小鳥をチラッと見た。
「……小鳥、どうかした?何かあった?」
ルカが恐る恐る会話を繋げてくる。
小鳥は嬉しくて反応し、真っ直ぐルカを見つめた。
「ルカくんっ、そのっ……えっと……あ、あの日から、ペギーくんが動かなくて……」
「えっ……あの日って、俺がやらかした日……?」



