EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】


それからジェラルドは鑑賞会に加わることなくヒラヒラと手を振り居間から出て行った。

さて、そのまま三人は続きを最後まで楽しんだのだったが。

観終わってから問題が発生した。

「みんな聞けぇ!!今日は雑魚寝すんぞぉ!!」

ルカが廊下で叫ぶ。

必死である。

しっかり脳裏に焼きついてしまったホラーシーンが怖くて一人で眠れないから兄弟を巻き込むつもりだ。

こうなったら居間で雑魚寝してしまえ、みんなでいれば怖くない!という心理だ。

「……どうした、ルカ」

ルカの大声に気づき、フェオドールが自室から顔を出す。

「フェオ!集まってないと死ぬんだよ!一人になったら殺されるんだよ!」

「は……?」

そんな調子のルカは各部屋を回り、残りの兄弟を呼び出した。

しかし白魔の姿は見当たらず、静理には拒否され、オーレリアンに至っては「くっだらない」の一言で扉をピシャリと閉められた。

「フェオは!?一緒に寝てくれるよな!?」

もう涙目である。

弟の必死のお願いにフェオドールは呆れつつも了承した。