「つーか親父、名前知ってんの?」
「蒼神レンリくんだろう?割と有名だよ彼は」
「ん?蒼神って苗字、そう言えば聞いたことある。なんか金持ちにいなかったっけ?」
ルカが思い出そうと頑張っていると、ジェラルドが大きく頷いた。
「そうだよ。蒼神家はなかなかの富豪でね。私も少なからず付き合いがある。そして何より、あそこの家系はみんな超絶美形ぞろいでね。いや〜、我が息子達も彼らに負けてはいないイケメンっぷりだと思うのだが自信の程はどうかなルカ?」
「なんで俺に訊く!?嫌がらせかよ父さん!」
「おや?ルカは我が家のイケメン代表だろう?」
「初めて聞いた!」
そんな親子会話の横では、カロンが小鳥に真面目な顔で言い聞かせていた。
「いいか、小動物」
「は、はい」
「顔に騙されて蒼神みたいな野郎について行くなよ。イケメンで性格良いのは俺くらいだからな」
「は、はい……?」
「ちょっと、カロン?お前何言ってんの?」
すかさずルカのツッコミが入る。
「カロンがイケメンなことは百歩譲って認めるけど、性格良いってのは絶対違うだろ」
「は?俺は弟や小動物に超優しいお兄さんだろ?性格良いに決まってる」
「ホントお前、自分で言うな!」



