「やめっ、て……!どうして……こんな、こと!」
「理由?キミが、ルカくんを幸せにしちゃうから」
「え……」
「ボクのこと、これだけ惨めにさせておいて、ルカくんだけハッピーになるなんて、許せないよね?許されないよね?」
問い掛けられても、小鳥は答えられなかった。
(どういう、こと……?ヴォルフさんは、ルカくんのことが好きなんじゃないの……?)
それなのに、目の前の彼はルカの不幸を望むかのような発言をしている。
(ヴォルフさんにとって、私が邪魔なのはわかるけど……)
そこまで考えた時、小鳥はヴォルフが動いたことに気づいた。
服の中にヴォルフの手が入り込もうとしてくる。
(やっ、やだ……!)
血は吸われても我慢できるが、それ以上の触れ合いは無理だ。
心が悲鳴を上げる。
「いやぁああっ!!」
声に出して叫んだ瞬間、唐突に第三者の声がした。
『ご主人サマの悲鳴、感知。突撃するヨ!』
今の今まで椅子の上で待機モードだったペンギンロボットが動き出す。



