「小鳥、今度の休みにさ、創世祭っていう祭りがあるんだけど、一緒に行かない?」
「そうせい、さい……?地下世界のお祭り?」
「そう!闇人が地下に街を創った日を記念して、毎年お祝いしてるんだ。街の広場に色んなお店が出るから、見に行こうよ」
(行きたい!……けど)
小鳥はヴォルフのことを思い、顔を曇らせた。
(絶対、ヴォルフさんに邪魔されそう……)
考えが伝わったのか、ルカが真剣な表情で約束する。
「ヴォルフのことは俺が何とかする。だから、俺と、その……で、デートしてくだしゃッ……ヤバ噛んだ!今の無し!もう一回言わせて!」
頬と耳を赤くさせて、ルカがわかりやすく狼狽えた。
不安げな表情をしていた小鳥は、そんなルカを見てキョトンとし、それから顔をほころばせる。
「ふ、ふふっ」
ルカには悪いが、思わず控えめに笑ってしまった小鳥だった。
「コラ!俺の緊張と頑張りと可愛い失態を笑うな!そんな子には、こうだ!」
照れ隠しのため、ルカが小鳥の頬をびにょんと引っ張る。
小鳥は笑いながら抗議した。
「ふふ、ひ、引っ張りゃないで、ルカふっ……!」
言葉を最後まで言い切る前に、唇へとキスが落とされる。
引っ張っていた頬を包み込むように触りながら、ルカは小鳥の唇を奪い、そっと囁いた。



