さて、客室に案内されたヴォルフはというと。
「シズリ、あの子って人間だよね?ペット?ここに住んでるの?」
ムスッとした顔を隠しもせず、ドカリと椅子に座る。
「ペットじゃないよ。彼女は義理の妹になる。彼女の母親と、ジェラルドが再婚してね」
「ふーん……それで、まんまとルカくんのカノジョになったわけか」
ルカに見せていた可愛い笑顔はどこに行ったのか。
目つきを鋭くさせながら、ヴォルフは溜息を吐く。
「はぁ〜……マジで有り得ない。ルカくんは、あんな見た目パッとしない子のどこがいいわけ?」
「さあね」
君こそ、ルカのどこがそんなに良いのかな?と思った静理だが、下手な質問はしないでおいた。
関わりたくない、というのが本音だ。
「ホントは二週間くらいで帰ろうかと思ってたんだけど……半年くらい泊まろうかな」
「それはやめてくれないかな。流石に迷惑だよ」
「フフッ。ルカくん次第、だね」
綺麗な笑顔で言い切るヴォルフ。
当事者ではないはずの静理も、頭が痛くなってきた。



