どう尋ねれば良いのだろう。
自分でもよくわからず、小鳥が言葉を探していると、黙っていたフェオドールがゆっくりと喋り出した。
「……ドイツに、父様の友人がいる。ランベルト・ライヒナームというんだが……ヴォルフはその人の息子だ」
「父さん同士が仲良いから、俺とかフェオも父さんにくっついてドイツまで遊びに行ったりしてさ。それでヴォルフと知り合ったんだけど……出会いが、その……何て言うか……」
「女の子だと思ってカッコ良く助けちゃったんだろ?」
横からカロンのからかうような声が飛んできて、ルカは顔を真っ赤にさせる。
「言うなよ!めっちゃ恥ずかしい!」
過去を思い出し、情けない声で呻くルカ。
彼は長い溜息を吐き出した後、心を決めたのか、当時のことを小鳥に包み隠さず話した。
「何歳だったかな……?よく覚えてないけど、子供の頃に向こう行った時、近所の悪ガキ達にイジメられて泣いてる女の子が目に入って、助けなきゃって思ってさ。そいつらとケンカして俺、勝ったんだよ。でさ……もう大丈夫だよ、女の子をイジメるなんて、あいつら最低だよな!ってその子に声掛けたら……ボク、男の子だけどって言われて、はぁあああ!?ってなった……」
ここでフェオドールがそっとフォローに回る。
「……ヴォルフは子供の頃から、女性の服を着ていたからな。間違えるのも、仕方ない」
「そうなんだけどさ……。間違いを本人から訂正されるとか……マジで恥ずかったし……。しかも一瞬でも、可愛い女の子だなぁとか思っちゃったからさ。違ったとかショック過ぎる……」



