「ボクの初恋はルカくんなの。イジメられてたボクをルカくんが助けてくれたんだよ。あの時のルカくん、カッコ良かったな〜。ルカくんはボクのヒーローだよね!」
「いや、別に俺は……」
「だから!ボクとルカくんの邪魔しないでくれる?キミみたいなブサイク、ルカくんにふさわしくないし」
「おい!ふざけんなよ!今小鳥に何て言った!?」
大好きな小鳥を侮辱され、ルカが噛みつきそうな勢いで吠える。
「えー?ルカくんが怒ることぉ?ボク、本当のことしか言ってないよね?」
「っ、テメェ……!」
ルカがブチギレそうになったその時、狙ったかのように静理が割って入った。
「ヴォルフ、しばらく泊まると言っていたよね。なら君の部屋に案内するよ。荷物も、廊下に置いたままだしね」
「わーい!シズリ、Danke!」
ソファーから立ち上がり、ご機嫌な様子でヴォルフがドアの方へ向かう。
「ちょ、泊まるの!?うちに!?しかもしばらく!?」
「そうだよー。せっかく来たんだから、いっぱい泊まるよ。ヨロシクね!」
驚くルカに笑顔を送り、静理に促されたヴォルフは居間から出て行った。
「ああっもう!何なんだよクソォ〜!ドイツに帰れ!!」
面倒な相手がいなくなった室内で、ルカが心からの叫びを上げる。
「あの……ヴォルフさんて……いったい……」



