EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】


「あんなフィクション、怖がれって方が無理」

「お前なんのためにホラー選んだんだよ?」

「知ってたか?怖がるルカ見てる方がよっぽどホラーなんだぜ?」

「俺が!今日!眠れなくなったら!どう責任とってくれんの!?」

「責任とかメンドクサ。小動物にとってもらえば?」

「小鳥に……?」

一瞬、ルカは妄想した。

怖いと言えば、小鳥は優しいから一緒に寝てくれるかもしれない。


(小鳥の、添い寝……!)


ありかも、とか思ってしまった。

しかし、すぐに男らしくないことに気づく。

これは却下だ。

「いやダメだろ!カロンの誘惑に負けるな俺!」

「ルカくん、大丈夫です!ルカくんだけが怖いわけじゃありません。私も、怖いですっ」

そうハッキリ宣言した小鳥は笑顔だったが、無理して笑っているようだった。

「小鳥……」

何だか自分が情けなくなってくる。

ルカは自身の頬をペチンと叩いた。

「よしっ、部屋はなるべく明るく!鑑賞中は楽しいことを考える!」