「鮮血の誓いをするから僕は脱がないと。小鳥も脱ぐ?脱ぎたいなら脱いで構わないよ。胸から血を吸ってあげる」
「いいいいいっいえ!!私は…そんな!」
「じゃあ首からだね」
どうやら血を吸われることは確定らしい。
床に服を脱ぎ捨てた半裸の白魔に抱き寄せられる。
「あっ!」
瞬間、チクリと首筋に痛みが走った。
あまり深く噛まれたわけではないようで、白魔は吸うというより傷口をペロリと舐めた。
「ん…。僕に捧げられたこの血…。君こそが僕の命となる。始めようか。鮮血の誓いを」
脱いだ服の中からナイフを一本取り出す白魔。
すると、彼はそれで自身の胸を傷つけた。
「っ…!」
「白魔さん!?」
床に膝をつき、痛みに耐える。
白魔の胸からは赤い血が流れ出た。
「大丈夫ですか!?どうしてこんな…!」
「平気さ。さあ、小鳥。僕の心臓の血を飲んで」