「確かに闇人の血を飲むことは君達人間にとって服従に繋がるよ。黙っててごめんね。君が知って怯えたりしないように隠してたんだ。力を行使するつもりなんてなかったからね」
白魔は手に取った古めかしい茶色の本を広げ、ページをめくった。
「なら、どうしてあの誓いを…?」
「僕はもう一つの効果に期待したのさ。ほら、ここに詳しく書いてある」
見せられたページは白紙だった。
まさに静理が言っていた通りだ。
「何も…書いてありませんけど…」
「こうすると読めるよ」
そう言って白魔がポケットから取り出したのは手の平サイズの小ビン。
彼はその中身を躊躇いなく本に振り掛けた。
赤黒い液体が紙に染み込む。
「白魔さん、それって…!」
液体の正体に気づき小鳥が目を見開いた。
「そう。血だよ。血を垂らすと文字が浮かんでくるんだ」
じわじわと、白紙だったページに文字が浮き上がる。
まるで魔法を見ているようで小鳥はドキドキした。
「すごい…!」
「だよね。誰が考えたんだか…。よっぽど隠しておきたかったみたいだね。この内容をさ」



