一本道の細い階段を下りて行った先は、また図書室だった。
けれど上よりも部屋は狭く、本棚ばかりが集まった個人部屋という雰囲気だ。
「わあ~、ここにも本が沢山ありますね」
「そうだね。ここはいわゆる禁書の部屋。大っぴらに置いとけない書物ばかりが集まってるんだ」
だからだろうか。
本棚には全てガラスが張られており、カギを使ってガラスケースを開けないと本が閲覧できないようになっている。
白魔は本棚の間を歩きながら話を続けた。
「ここに君を連れて来たのは隠れるためもあったけど、他に見せたい物があったからさ」
「見せたい物?なんですか?」
ある本棚の前で立ち止まる。
白魔はカギ穴に自分の薔薇の指輪を嵌めこみ、ケースを開けた。
「鮮血の誓いについて書かれた本。君はあれを誤解しているみたいだったからね」
(誓いについて書かれた本?それって静理さんが読んだって言ってたやつかな?)
どこかにあると言っていたが、こんな場所に保管されていたとは驚きだ。



