白魔と二人、廊下に飛び出す。
先行く彼に引っ張られながら走る小鳥は息を荒くして尋ねた。
「あの!どこに行くんですか!?」
「秘密の部屋さ」
そう言って白魔が案内してくれた場所は図書室だった。
「わざわざ移動するのもどうかと思ったけど、ハエがうるさいからね。絶対見つからない部屋に隠れよう?」
時間が惜しいのかスタスタと早足で図書室内を歩く。
白魔は奥にある壁際の本棚を目指した。
「えっと…確か……あ、これだ」
ある本棚の前で立ち止まる。
白魔は背表紙に「聖書」と書かれている分厚い本を押した。
ガコン――!
「え、なんですか!?今音が…!」
「この聖書はダミーさ。本じゃなくてスイッチなんだよ。隠し扉のね」
説明しながら白魔が本棚を押す。
するとそれは扉のように開き、どこかへ通じる下り階段を出現させた。
「さあ、行こう」
目を丸くする小鳥の手を優しく引いて、白魔が階段へ向かう。
二人が入ってしまうと、隠し扉は自動で閉じられた。



