「ああ……やっと来てくれたんだね…小鳥」
指を鍵盤から離し、小鳥の背中にそっと腕を回す。
「ごめんなさい白魔さん!待たせて…ごめんなさい…!」
望んでいた少女の心地好い声を聞きながら白魔は安心したように表情を和らげた。
涙を拭ってから小鳥の顔を覗き込む。
「キスしていい?この曲の歌詞のように、君に口づけて消えてしまっても構わないから…」
「消えないで下さい…!消えちゃいやぁ…!」
「ハハッ…参ったね。可愛い」
重なる吐息。
嫌いになんてなれない彼とのキスを受け入れて、小鳥の情熱に火が点る。
愛し合う男女の長い戯れが始まるかに思われたその時。
「ああ~いうえお~!!ゴッホンゴホン!」
「……ああ、まだいたのランベルト。早く消えてよKY」
唇を離した白魔が小鳥を抱きしめながらランベルトを睨む。
しかし白魔の睨みでへこたれる彼じゃない。
「ホワイト・デビル三日ぶりだね。顔が見れて嬉しいぞ!」
「君さ、廊下にいた時からうるさくて仕方ないんだけど」
「何!?この部屋には防音という聖なるバリアが張られているはず!」
「気配がうるさいんだよ。小鳥のは大人しくて可愛いのに、君はうざい。主張し過ぎ。気配消すの苦手でしょ」



