何の事だろうか。
独り言を呟く白魔を小鳥が不安げに見上げる。
すると突然、小鳥の服の隙間に白魔が手を侵入させた。
「きゃ!?な、何するんですか白魔さん!?」
「何って、決まってるでしょ。君を抱くんだよ」
「っ!?」
驚愕する小鳥の顔を楽しげに、けれどどこか悲しげに見つめ、笑みを浮かべる白魔。
そんな彼から狂気的なものを感じ取り、小鳥は怯えて抵抗した。
「い、いや…やぁ!!」
怒りをぶつけるように愛されるなど真っ平ごめんだ。
腕を伸ばして白魔を押し返そうとするが…。
「動くなっ!!!」
白魔の声が小鳥を縛る。
石のように固まる身体。
(えっ、また!?)
昨日も白魔に強い口調で命令された瞬間、身体の自由が失われた。
(なんで…!?どうして動かないの!?)
腕に力を入れてみるが無駄に終わる。
その間に白魔からキスを受け、小鳥の唇は貪られた。
「小鳥……僕の小鳥…」
直に肌を愛撫される。
求められていることは明白。
しかし。
「い、や……」
こんな怒りを孕んだ衝動で彼に求められたいわけじゃない。
「白魔さん…やめて下さい…」
震える声で、弱々しく、泣きながら――。
小鳥の目から溢れた涙を見て、白魔の表情が陰る。
「僕だって泣きたいさっ…小鳥」
囁いてから彼は苛立った様子で柩から離れた。
小鳥を部屋に残したまま乱暴に扉を開けて廊下へと出ていく。
「あ…」
白魔の姿が見えなくなった後すぐに、小鳥の身体は自由を取り戻したのだった。



