その頃の小鳥はというと、白魔の部屋に連れ込まれて柩に押し倒されていた。
アメジストの瞳をぎらつかせて彼が囁く。
「小鳥、僕に言うことあるよね?」
怒りを抑えた声に小鳥はびくついた。
「ごめんなさい、白魔さん…」
「キス、無理矢理されたの?それとも…自分からしたの?」
「自分からなんて…!」
「そんなことわからないじゃない。君は言うことをきかない小鳥さ。捕まえたと思って安堵した途端、羽ばたいて逃げ出して僕を絶望させて楽しんでる。愛くるしくも残酷な小鳥…」
「私はっ、そんなことしません…!」
「してるのさ。無自覚も罪だよ」
まるで男を弄ぶ悪女のように言われ、小鳥は悲しくなった。
「ハァ…こんなことなら、さっさと奪っておけば良かっ――。あ、そうか…。今からでも遅くはないのか」



