「うるさい!!二度と僕の小鳥を抱けない腕にしてやるのさ!!腕を切り刻んだら次は顔だよ!グチャグチャにしてから首を落としてやる!!」
「やめてぇ!!!!」
興奮している白魔に小鳥は抱き着いた。
「やめて下さい!!誰かを傷つける白魔さんなんて見たくない!!」
「っ!?」
白魔の目が見開かれ、ピタリと動きが止まる。
「小鳥……」
自分に抱き着いて泣きそうな顔をしている彼女を見下ろし、白魔は迷った。
(……は?迷ってる?この僕が?)
キレた自分が他者の言葉に耳を傾けるなど有り得ない。
しかし、今自分は確かに迷っているのだ。
小鳥の口から飛び出した言葉に。
「……クソッ!!」
最後の一回をフェオドールに振るう。
彼の腕に突き刺さったナイフを引き抜くことなく手を離すと、白魔は小鳥の手を乱暴に取った。
「……おいで」
「あっ」
廊下を歩き出す白魔。
半ば引きずられるようにして小鳥はついて行った。



